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【初心者向け】動画ファイル形式15選の特徴を分かりやすく解説!

【初心者向け】動画ファイル形式15選の特徴を分かりやすく解説!
B!
「動画ファイルの形式はどれを選べばいい?」
「MP4やAVIとか種類が多すぎてよく分からない…」

動画の編集や投稿をはじめるとき、必ずと言っていいほど迷うのが「動画ファイル形式」です。

動画のファイル形式によっては再生できないパソコンがあったり、動画の画質やデータ量が大きく変わることがあります。

そこで今回は「動画ファイルの仕組み」「動画ファイル形式15個の特徴」「目的別の使い分け方」を初心者に分かりやすく解説します。

「YouTube用に最適な形式は?」「SNS投稿ではどの形式が正解?」といった疑問もスッキリ解消できるので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

目次

動画ファイルの仕組みとは?

Webマーケティング/パソコン/ビジネス書類の電子化/ペーパーレス/電子申請

動画ファイルは、映像や音声などの情報をひとまとめにした「箱」のような仕組みで成り立っています。
この箱のことを「コンテナ」と呼びます。

コンピューターが動画ファイルを識別する際には、ファイル名の末尾に書かれた「.mp4」や「.mov」を読み取り、どの種類のコンテナなのかを認識しているのです。

本来動画ファイルは、映像データと音声データが個別に分かれていますが、「コーデック」という技術を用いて2つのデータを1つのコンテナに梱包し、利便性を高めています。

動画ファイル形式によっては、テキストデータや、Youtubeのサムネイルなどの画像データも内包できます。

動画ファイルを扱うときに知っておくべき用語

パソコン/ウェビナー/ビジネスマン

以下に動画ファイルを扱うときに用いる用語をまとめて解説しています。

これらの意味を知っておくだけでも、編集や保存時のトラブルを防げます。

用語 意味 詳細
コンテナ 映像・音声・字幕などをひとまとめにする箱のようなもの 形式の例:「.mp4」「.mov」
コーデック 映像や音声を圧縮・変換して保存できるようにする技術。再生には同じコーデックが必要 コーデック技術で、データの容量が小さくなり通信速度が向上し、再生時には必要な処理を減らせるメリットがある
拡張子 ファイル名の末尾に付く文字列で、ファイルの種類を表す記号 例:「.mp4」「.avi」
ビットレート 1秒あたりに処理されるデータ量のこと。画質や音質に大きく関わる 単位:bps
フレームレート 1秒間に表示される静止画像の枚数のこと。数値が高いほど映像がなめらかになる 単位:fps
解像度 映像の大きさを示す数値のこと。数字が大きいほど高画質になる 例:フルHD「1920×1080」、4K「3840×2160」

代表的な動画ファイル形式一覧

パソコン/女性/指さし/自宅

動画ファイルには多くの種類があり、それぞれ特徴や使われる場面が異なります。

ここでは代表的な15種類の特徴をご紹介します。

代表的な動画ファイル形式①MP4/MPEG-4(拡張子.mp4)

概要 映像・音声・字幕などを1つにまとめられる、もっとも広く使われている動画ファイル形式
用途 スマホ撮影動画、YouTube投稿、SNS、オンライン学習、企業プロモーションなど
メリット
  • iPhone、Android、Windows、Macなどほぼすべての端末で再生できる
  • 動画をキレイに保ったまま、ファイルサイズを小さくできる
  • 動画投稿サイトでも採用されており、アップロードがスムーズ
デメリット
  • 圧縮されているため、編集を繰り返すと劣化しやすい
  • 細かな編集にはあまり向いていない

MP4(MPEG-4)は、動画ファイルの中でも最もメジャーな形式です。

ビデオカメラで撮影した映像や、YouTube・Instagramにアップする動画は、ほとんどがこのMP4形式に対応しています。

再生できる端末も多く、iPhoneやAndroid、Mac、Windowsのほか、ゲーム機やスマートテレビでも開けるのが特徴です。

動画の見た目を保ちながら、ファイルのサイズを抑えられる点も便利。ファイル形式に迷ったら、MP4を選ぶのがおすすめです。

代表的な動画ファイル形式②AVI(拡張子.avi)

概要 Windows向けに開発された昔ながらの形式
用途 一部の編集ソフト、古い映像の保存など
メリット
  • 画質が劣化しにくい
  • 長時間動画でも安定して保存できる
デメリット
  • ファイル容量が大きくなりやすい
  • スマホやMacでは再生できないことがある

AVIは「Audio Video Interleave」の略称で、Microsoftが開発した動画ファイル形式の一つです。

音声と映像を1つのファイルにまとめて保存できる仕組みで、主にWindows環境で広く使われてきました。

特徴としては、画質や音質の劣化が少ないことが挙げられますが、ファイルサイズが大きくなりやすく、長時間の動画ではストレージを圧迫することもあります。

代表的な動画ファイル形式③MOV(拡張子.mov)

概要 Appleが開発したMac向けの動画形式
用途 iPhone撮影、QuickTime再生など
メリット
  • 高画質・高音質を保てる
  • Apple製品との相性が良い
デメリット
  • Windowsでは開けないことがある
  • ファイルサイズが大きくなりやすい

MOV(モブ)は、Appleが開発した動画ファイル形式で、特にMacやiPhoneなどApple製品との相性が良いのが特徴です。

Macに標準でインストールされている「QuickTime」という再生ソフトで、高画質の映像や音声を滑らかに再生できます。

MOVファイルは、映像・音声に加えて、字幕やメタデータ(撮影日時や作成者情報など)もまとめて保存できるコンテナ構造になっており、編集作業にも向いています。

ただし、高画質な分ファイルサイズが大きくなりやすく、保存容量を多く使ってしまう点には注意が必要です。

またWindowsパソコンで再生するには、専用のソフトが必要な場合もあります。

代表的な動画ファイル形式④WMV(拡張子.wmv)

概要 Microsoftが開発したWindows向けの形式
用途 パソコン保存、PowerPoint挿入など
メリット
  • ファイルサイズが小さい
  • Windows環境と相性が良い
デメリット
  • Macやスマホでは再生できないことがある
  • 画質がやや劣化しやすい

WMVは「Windows Media Video」の略称で、Microsoftが開発した動画ファイル形式です。

主にWindowsパソコンでの再生に最適化されており、Windows標準の「Windows Media Player」でスムーズに再生できます。

WMVはファイルサイズをコンパクトに保ちながら、ある程度の画質を維持できるため、容量を抑えて動画を保存したいときに便利です。

ファイルサイズがコンパクトなので、インターネット経由での動画配信や、メール添付などで多く使われています。

デメリットには、Macやスマートフォンで再生できない場合があることや、MP4やMOVに比べて画質・音質がやや劣る点が挙げられます。

代表的な動画ファイル形式⑤MPG/MPEG-2(拡張子.mpg)

概要 DVDやテレビ番組などで使われる形式
用途 DVD作成、録画機器の保存など
メリット
  • テレビ録画やDVDで使われやすい
  • 古い機器との互換性がある
デメリット
  • 画質や音質が古い基準
  • スマホやネット配信には向いていない

MPG(MPEG-2)は、主にDVDやテレビ放送などで使われてきた動画ファイル形式です。

映像や音声を効率よく圧縮・再生するための国際的な規格のひとつで、その中でもMPEG-2は高画質な映像を扱うために設計されています。

MPG(MPEG-2)は、古くからあるテレビ録画機器やDVDレコーダーなどに採用されており、家庭用のDVDプレーヤーでも再生できます。

現代では、MPG(MPEG-2)よりも効率性に優れた「MP4」形式の方が主流になっています。

そのためMPGファイルを扱う際は、再生や編集環境に注意する必要があります。

代表的な動画ファイル形式⑥FLV(拡張子.flv)

概要 以前のYouTubeで使われていた形式
用途 ウェブ配信(旧方式)
メリット
  • ファイルが軽くて読み込みが早い
  • ネット上で扱いやすかった
デメリット
  • 現在の再生環境に合わない
  • スマホでは対応していないことが多い

FLV(エフエルブイ)は、Adobe社が開発した動画ファイル形式で、かつてインターネット上の動画配信で広く使われていました。

特に2000年代〜2010年代前半にかけて、YouTubeやニコニコ動画などの動画サイトに用いられていた動画ファイル形式です。

FLVの大きな特徴は、ファイルサイズが軽く、インターネット環境でもスムーズに再生できる点にあります。

インターネット黎明期では、通信速度が今より早くありませんでしたが、FLVならストレスなく視聴できるメリットがありました。

ただ、MP4形式が主流の今、セキュリティ上の問題やスマートフォン環境との相性の悪さから、FLVは徐々に使われなくなっています。

代表的な動画ファイル形式⑦ASF(拡張子.asf)

概要 Microsoftが作った動画配信向け形式
用途 古いストリーミング配信など
メリット
  • 再生が軽く、読み込みが早い
  • 映像と音声をまとめて管理しやすい
デメリット
  • 対応ソフトが少ない
  • 現在ではあまり使われていない

ASFは「Advanced Systems Format(アドバンスト・システムズ・フォーマット)」の略で、Microsoft社が開発した動画ファイル形式です。

ASFはストリーミング再生(動画を再生しながらデータを受信する方法)ができ、インターネット配信に適しています。

過去には動画配信サービスやニュースサイトでもよく使われていました。

ただし、ASFは基本的にWindows専用の形式であり、Macなど他のOSでは再生できないケースがあります。

また、近年ではMP4やMOVといった汎用性の高い形式が主流になりつつあるため、ASFを見かける機会は減ってきています。

代表的な動画ファイル形式⑧WebM(拡張子.webm)

概要 Webサイト向けに作られた軽量動画形式
用途 HTML動画、Web広告、ブラウザ再生など
メリット
  • 軽くてインターネット向き
  • Google Chromeなどでそのまま再生できる
デメリット
  • 編集ソフトでは対応していないことがある
  • パソコン以外では再生が不安定なこともある

WebM(ウェブエム)は、YouTubeなどの動画配信サービスでも使われている、比較的新しい動画ファイル形式です。

Googleが開発した形式で、主にWebブラウザでの再生に最適化されており、インターネット上での動画配信を目的に設計されています。

WebMの大きな特徴は、軽さと高画質の両立です。ファイルサイズを抑えつつ綺麗な映像を表示できるので、スマホやパソコンの負荷が少ないメリットがあります。

最新規格のWebページ(HTML5)にも対応しているので、追加ソフトなし・ブラウザのみで動画を視聴できるのも便利です。

代表的な動画ファイル形式⑨VOB(拡張子.vob)

概要 DVDに収録される動画形式
用途 家庭用DVD、DVD作成ソフトなど
メリット
  • 映像・音声・字幕を1つにまとめられる
  • DVDプレーヤーでそのまま再生できる
デメリット
  • ファイル容量が大きくなりやすい
  • パソコンやスマホでは再生しづらい

VOBは「Video Object(ビデオ・オブジェクト)」の略で、DVDプレーヤーで再生するための動画・音声・字幕・メニュー情報などの情報がまとめられたファイル形式です。

VOBはDVD再生に最適化された動画ファイル形式なので、家庭用DVDプレーヤーや、DVDドライブが内蔵されたノートパソコンで再生できるメリットがあります。

映像や音声のクオリティが高いのも特徴であり、映画などの本編に使われることが多いです。

ただし、一般的な動画編集ソフトやスマホでは対応していないことが多く、SNSにアップロードできなかったりなど、動画をオンラインで共有しづらいデメリットがあります。

代表的な動画ファイル形式⑩F4V(拡張子.f4v)

概要 FLVの後継として登場した高画質な配信用形式
用途 旧YouTube動画、Flash Playerなど
メリット
  • 映像が比較的キレイに見える
  • 軽量でインターネットに向いている
デメリット
  • 再生環境がすでに廃止されている
  • スマホや新しいソフトでは再生不可

F4VはAdobe社が開発した動画ファイル形式で、主にFlash Playerで再生される動画として使われています。

拡張子は「.f4v」で、画質が良く、比較的ファイルサイズも抑えられる特徴があります。

かつてはYouTubeやニコニコ動画などの動画サイトでも使われていましたが、現在ではFlash自体のサポートが終了したため、F4V形式の使用機会はほとんどなくなっています。

また、F4Vファイルは特定の再生ソフトでないと開けないことが多く、汎用性はあまり高くありません。

現代の動画編集や視聴環境では、さまざまな環境で再生できるMP4形式への変換が推奨されています。

代表的な動画ファイル形式⑪TS(拡張子.ts)

概要 地デジや録画機器で使われる形式
用途 テレビ番組の録画、Blu-rayなど
メリット
  • 映像を劣化なく保存できる
  • テレビの録画に適している
デメリット
  • ファイル容量が大きい
  • 再生には専用ソフトが必要になることが多い

TS(Transport Stream)は、地上デジタル放送やBlu-rayなどで使われる動画ファイル形式です。

主に「録画したテレビ番組のファイル」として見かけることが多く、拡張子は「.ts」となっています。

TS形式の最大の特徴は「データを小さなかたまりに分けて送る仕組み」です。

テレビ放送のように、リアルタイムで映像と音声をスムーズに届けるのに適しており、一部エラーがあっても、動画の再生が止まりにくくなっています。

一方で、ファイルサイズが大きくなりがちで、パソコンやスマホで再生できない場合もあるため、再生には専用のプレーヤーやソフトが必要なケースもあります。

代表的な動画ファイル形式⑫3GP(拡張子.3gp)

概要 ガラケー時代の携帯動画用に作られた形式
用途 フィーチャーフォン、古い携帯録画など
メリット
  • 非常に軽量で小さな容量
  • 古い携帯端末で再生できる
デメリット
  • 画質・音質ともにかなり低い
  • 現在のスマホやパソコンではほぼ不要

3GP(スリー・ジー・ピー)は、主に携帯電話での動画再生や録画を目的に作られた動画ファイル形式です。

拡張子は「.3gp」で、3G通信に対応したモバイル端末向けに最適化されています。

3GPはデータ容量を小さく抑えることを重視しているため、長時間の動画でも容量を気にせず保存できるメリットがあります。

一方で画質や音質はあまり良くなく、大きな画面で見るには不向きです。
パソコンや現代のスマートフォンでは再生できない場合もあります。

現在はMP4形式に移行されることが多く、3GPは古い携帯動画としての位置づけになっています。

代表的な動画ファイル形式⑬MKV(拡張子.mkv)

概要 多機能で高画質な動画保存形式
用途 映画・アニメ保存、字幕付き動画など
メリット
  • 高画質・高音質で保存できる
  • 字幕や複数音声を一緒に扱える
デメリット
  • ファイル容量が大きくなりやすい
  • 一部の端末では再生できない

MKVは、「Matroska(マトロスカ)」と呼ばれるオープンソースの動画ファイル形式で、拡張子は「.mkv」です。

特徴は、映像・音声・字幕・チャプターなど、複数のデータをひとつのファイルにまとめて保存できること。

たとえば映画の場合、本編の映像、複数の言語の音声トラック、字幕ファイル、チャプター情報などをひとまとめにして管理できるため、海外作品の保存やアーカイブに向いています。

一方で家庭用のDVDプレーヤーや、一部のスマホなどでは再生できないこともあります。

汎用性よりも「多機能性」「保存性」を重視した形式であり、映像コレクターに好まれる動画ファイル形式です。

代表的な動画ファイル形式⑭OGV(拡張子.ogv)

概要 自由に使えるオープンな動画形式
用途 ウェブブラウザでの動画表示など
メリット
  • ライセンス不要で使える
  • インターネット表示に対応している
デメリット
  • 再生・編集ソフトの対応が少ない
  • 一般のユーザーには馴染みがない

OGVは「Ogg Theora(オッグ セオラ)」という動画圧縮形式を使った動画ファイルです。

OGV最大の特徴は、特許に縛られず無料で使える点にあります。かつて特許料が発生していたMP4やWMVの代わりに、Web上で動画を再生するために使われていました。

現在ではMP4やWebMが主流になり、OGVの使用頻度は減ってきています。

FirefoxやChromeなどのブラウザでは再生可能ですが、視聴環境によっては、専用のプレーヤーやコーデックが必要になる場合があります。

代表的な動画ファイル形式⑮AVCHD・MTS・M2TS(拡張子.m2ts)

概要 ハイビジョン映像を保存するための形式
用途 家庭用ビデオカメラ、Blu-ray記録など
メリット
  • 高画質のまま保存できる
  • Blu-rayと互換性がある
デメリット
  • ファイルが重く、扱いにくい
  • 編集には専用ソフトが必要になることもある

AVCHD・MTS・M2TSは、ハイビジョン映像を高画質のまま保存するために使われる動画ファイル形式です。

これらはもともと、ソニーやパナソニックなどのデジタルビデオカメラで使われることを想定して開発されました。

MTSとM2TSは、AVCHD形式で録画された動画のファイル拡張子を指し、どちらもBlu-rayディスクに対応した高画質の動画保存が可能です。

映像が鮮明で音質も良いため、結婚式やイベントなどの記録用に多く使われています。

ただしファイルサイズが大きく、一般的な動画編集ソフトやスマートフォンでは再生できないケースもあります。

動画ファイル形式の使い分け

スマホ/女性/考える/在宅

動画を保存する目的や、映像を再生するデバイス機器によって、最適な動画ファイル形式は異なります。

ここでは、どの動画ファイル形式を選べばいいかを目的別に解説します。

■動画ファイル形式の使い分け

YouTube投稿

YouTubeに動画をアップロードするなら「MP4」形式を選ぶのが基本です。

MP4はYouTubeが推奨している形式でもあり、画質・音質ともにバランスがよく軽量であるため、スムーズに再生できます。

昔はFLVやAVIが使われることもありましたが、今ではYouTube側で自動的にMP4に変換されるため、最初からMP4で保存しておくと手間が少ないです。

編集後にそのまま投稿したい人にとっても、MP4がもっとも扱いやすい形式になります。

SNS動画投稿

InstagramやX(旧Twitter)、TikTokなどのSNSに動画を投稿するときも、基本はMP4がおすすめです。

モバイル端末の回線速度では、動画をSNSにアップロードする際、時間がかかることが多いです。

その点MP4は画質を落とさなくても軽量なので、スマホからでもスムーズに動画投稿できます。

MOV形式も一部のSNSでは対応していますが、環境によっては再生できない場合もあるので、迷ったらMP4を選ぶのが無難です。

DVD作成

自分で撮った映像をDVDに焼いて配りたい場合は「MPEG-2(MPG)」形式が基本です。

DVDプレーヤーの多くがMPEG-2(MPG)形式に対応しており、映像・音声をスムーズに再生できます。

最近はパソコンからDVDを作れるソフトがあり、その多くがMPEG-2形式での書き出しになります。

DVDディスクに保存する場合は、MP4のままでは再生できない場合もあるので、事前に形式を変換しておくとトラブルを防げます。

スマートフォンでの保存

スマートフォンで動画を扱う場合には、「MP4」か「MOV」形式を選ぶとスムーズです。

iPhoneであればMOV、AndroidではMP4が一般的ですが、いずれにしてもMOV・MP4なら、スマートフォンでスムーズに再生できます。

多くの動画編集アプリはMOVとMP4に対応しているので、編集作業もストレスがありません。

動画ファイル形式を扱うときの注意点

注意/スマホ

動画ファイルは便利ですが、扱い方を間違えると再生できなかったり、画質が落ちたりすることもあります。

ここでは初心者が注意すべきポイントをご紹介します。

動画ファイル形式を扱うときの注意点①動画ファイルの拡張子を変換しすぎない

「.mp4」や「.mov」といった動画ファイルの拡張子を、何度も別の形式に変換するのは避けたほうが良いです。

なぜなら動画の形式を何度も変えることで、元の映像がぼやけたり、再生エラーが起きることがよくあるからです。

たとえばMP4をAVIにして、またMP4に戻すと、画質や音声が劣化してしまう場合があります。

どうしても変換が必要なときは、変換は1回だけにする、または元のファイルを保存しておくと安心です。

動画ファイル形式を扱うときの注意点②ファイル容量をむやみに大きくしない

高画質にこだわりすぎると、動画のファイルサイズが大きくなり、取り扱いが難しくなることがあります。

たとえば4Kの動画や長時間の映像を保存すると、数ギガ単位の保存領域を使ってしまうため、データ容量が圧迫されてしまいます。

SNSやYouTubeにアップロードするときも時間がかかるため、画質と容量のバランスを調整する必要があります。

SNS投稿やスマホ保存が目的なら、ほどほどの画質で十分キレイに見えるので、軽さも重視して設定するのも一つの方法です。

動画ファイル形式を扱うときの注意点③再生する機器に合った形式を使う

動画ファイルは、再生する機器によって対応している形式が異なります。

たとえば、iPhoneならMOVが、WindowsパソコンならMP4がスムーズに動作しやすいです。

一方で、AVIやM2TSといった形式は、一部の端末で再生できないことがあります。

せっかく作った動画が見られなかった…という失敗を防ぐには、再生する相手の環境に合わせて形式を選ぶのが大切です。

動画を共有する前に、再生できるか一度テストをしておくと安心です。

動画ファイル形式でよくある質問【Q&A】

Q&A/よくある質問

動画ファイル形式について、初心者の方がつまずきやすい疑問を分かりやすくQ&A形式で解説します。

スマホで撮影した動画のファイル形式は何になる?

スマホで動画を撮ると、自動的にファイル形式が決まります。
iPhoneであれば「MOV形式」、Androidでは「MP4形式」が一般的です。

どちらも画質や音質に優れ、スマホ本体やSNSでの再生・共有に適した形式になっています。

ただし、iPhoneで撮ったMOV動画は、Windowsパソコンでうまく開けないこともあるため、共有相手の環境に応じて形式を変える必要があります。

保存や編集をスムーズにしたいなら、MP4形式での記録がおすすめです。

MOVとMP4って何が違うの?どっちを使えばいい?

MOVはAppleが作った形式で、iPhoneやMacと相性が良いのが特長です。

一方、MP4はほとんどの機器で再生できる「標準的な動画形式」として扱われています。

MOVとMP4は、見た目や画質に大きな差はありません。

ただMOVはMac環境に特化しているため、WindowsやAndroidで使うにはやや不便なこともあります。

編集や共有、投稿など幅広く使いたいなら、基本はMP4を選んでおけば間違いありません。
Macユーザー・iphoneユーザー同士で動画を共有するなら、MOVでも問題ないです。

動画ファイルの形式を変えるにはどうすればいい?

動画のファイル形式を変えたい場合は、「変換ソフト」や「変換サイト」を使うのが一般的です。

たとえばMOVをMP4にしたいときは、無料の変換ツールを使えば簡単に変えることができます。

ただし、あまり何度も形式を変えると、画質や音声が劣化する原因になるため注意が必要です。

どうしても変換が必要なら、必要な形式に絞って、一度だけ行うのがポイントです。

元のファイルは念のため残しておくと、万が一のトラブルを防げます。

おすすめの動画ファイル形式はどれ?初心者向けに教えて

初心者におすすめなのは「MP4形式」です。

なぜならMP4は、パソコン・スマホ・タブレットなど、ほとんどの機器で再生できる汎用性の高い形式だからです。

SNS投稿やYouTubeへのアップロード、スマホでの再生・編集など幅広く対応しており、ファイルサイズも適度に抑えられるため、扱いやすさはトップクラスです。

特別な理由がないかぎり「とりあえずMP4を使えばOK」と覚えておくと、動画の保存や共有で困ることは少なくなります。

無料で使える動画ファイル形式はあるの?

動画ファイル形式の多くは、誰でも無料で使えるものがほとんどです。

「MP4」「MOV」「AVI」などは特別なソフトを買わなくても、スマホやパソコンでそのまま使えます。

保存も再生も、基本的には追加費用がかからないので安心です。

編集アプリや変換ツールも無料のものが多いため、最初に費用の心配をする必要はありません。

動画ファイル形式を変えると画質が落ちるって本当?

場合によっては画質が落ちることがあります。

たとえば、MOV形式の高画質動画をMP4形式に変換するとき、設定によってはデータが圧縮されて、映像が少しぼやけてしまうことも。

「形式の変換=一度動画を作り直す」というイメージでパソコン側は処理するので、劣化が起こる可能性が高いです。

ただし変換ソフトの設定をうまく使えば、見た目ではほとんどわからないレベルに抑えることもできます。

SNSやYouTubeに向いているファイル形式はどれ?

SNSやYouTubeに動画を投稿するなら「MP4」一択になります。

理由は、ほとんどのサービスがMP4に対応していて、投稿後の再生もスムーズに行えるからです。

InstagramやTikTokなども、MP4形式ならスマホからそのままアップロードでき、画質も自動調整されるので安心です。

MOVやAVIも一部のSNSでは使えますが、アップロード時に失敗することがあるため注意が必要です。

動画ファイルが再生できないときの対処は?

動画が再生できないときは、まずファイルの形式が自分の機器に合っているかを確認してみましょう。

たとえばMOV形式はMacでは再生できますが、Windowsでは開けないこともあります。

再生できないときには、別のプレーヤーアプリを使うか、MP4などの汎用形式に変換すると解決することが多いです。

またファイルが壊れていたり、ダウンロードが途中で止まっていた場合も、フル尺で再生できないため、動画をもう一度保存し直すことも検討しましょう。

まとめ〜動画ファイル形式を正しく扱おう!〜

パソコン/学生

この記事では、動画ファイル形式の仕組みや種類を解説しました。

動画ファイル形式にはたくさんの種類があり、拡張子や用途によって使い分ける必要があります。

特に意識することなく「.mp4」を使っていた方も、拡張子ごとの特徴を知ることで、目的に合った編集・保存ができるようになります。

「何となく」で使っていた動画ファイル形式を、これからは目的や環境に合わせて使い分けてみましょう!

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