「プログラミングの独学におすすめの学習サイトやコツについて知りたい!」
プログラミングの学習は、主に独学とプログラミングスクールに通う方法の2種類があります。
株式会社SAMURAIが2025年に調査・発表した「プログラミング学習に関する意識調査」では、転職や副業・実務に活かせるレベルのプログラミングスキルを学習した方のうち、35%が独学していることがわかります。
(※引用元:株式会社SAMURAI「プログラミング学習に関する意識調査」)
プログラミングスクールで学ぶにしても、ある程度知識をつけておくにこしたことはありませんね。
そこで今回は、プログラミングを独学する方法について解説します!
記事の後半では、独学で挫折せずにプログラミングを学習するコツについてもまとめているので、ぜひ最後までチェックしていただき、プログラミング学習に役立ててくださいね。
目次
プログラミングは初心者でも独学で学習できる?

結論からいうと、プログラミングは独学でも習得できるスキルです!
今や無料で学べるオンライン学習サイトが数多くあり、YouTubeの解説動画や充実した書籍も揃っています。
パソコン一台あれば学習環境は整いますし、スクールに通わなくても必要な教材は手に入りますよ。
独学の過程で分からないことを自分で調べて解決する力は、エンジニアとして働き始めた際にも重宝されます。
ただし簡単な道のりではなく、学習計画を立てる力やモチベーションを維持する工夫が求められます。
「何を作りたいのか」「どの言語を習得したいのか」というゴールをはっきりさせ、難易度の低いものから始めれば挫折のリスクを減らしやすくなりますね。
時間をかけて毎日少しずつ学べば、高度なスキルまで到達できるので、プログラマーになれるか否かは自分の行動次第です!
【初心者向け】プログラミングの独学は何から学習すればいい?

プログラミングは独学できるとわかっても、どうやって学習を進めればいいのかわかりにくいですよね。
独学をはじめてみたい方は、以下の手順で勉強してみましょう。
【プログラミングの独学方法・6ステップ】
プログラミングの独学方法
【ステップ①】プログラミングを学ぶ目的や目標を決める

独学を始める前に「何のためにプログラミングを学ぶのか」を明確にしましょう。
副業で収入を得たいのか、エンジニアとして転職したいのか、それとも趣味で自分のアプリを作りたいのか、目的によって必要なスキルや学習期間が大きく変わります。
目標が曖昧なまま学習を始めると、どの言語を選べばよいか迷ってしまい、途中でモチベーションが下がってしまうことも。
まずは「3か月後に簡単なWebサイトを作る」「半年後にはオリジナルアプリを公開する」など、具体的なゴールを設定してみてください。
明確な目標があれば学習の道筋が見えやすくなり、挫折せずに続けられますよ。
プログラミングの独学方法
【ステップ②】目的に合った学習するプログラミング言語を選ぶ

目的が決まったら、作りたいものに合わせてプログラミング言語を選びましょう。
言語は数多く存在しますが、初心者が選ぶ際は「習得しやすいか」と「仕事の需要があるか」の2つを軸に考えるとよいですね。
たとえばWebサイトを作りたいならHTML/CSS/JavaScriptが基本となり、サーバーサイドを扱うならPythonやRuby、PHPといった言語が候補になります。
iPhoneアプリを作りたいならSwift、AndroidアプリならJavaやKotlin、ゲーム開発ならUnityやUnreal Engineがよく使われています。
まずは作りたいものから逆算して言語を絞り込むと選びやすくなりますよ。
プログラミングの独学方法
【ステップ③】学習方法を決め環境を整える

学習する言語が決まったら、プログラミングに必要な環境を整えましょう。
最低限必要なのは、パソコンとインターネット環境です。
パソコンは十分なメモリとストレージがあるものを選び、快適に作業できる環境を用意してください。
次に、選んだ言語を動かすための開発環境やエディタを導入する必要がありますが、初心者の方には無料で使えるVisual Studio Codeがおすすめ。
学習方法はオンライン学習サイトやアプリ、書籍、動画教材など、自分の生活スタイルに合った方法を選びます。
通勤時間にスマホで学びたいならアプリ、じっくり取り組みたいなら書籍と動画を組み合わせるなど、無理なく続けられる方法を選んでくださいね。
プログラミングの独学方法
【ステップ④】プログラミング言語の使い方や文法を学ぶ

環境が整ったら、選んだ言語の基礎知識を学んでいきましょう。
最初に覚えるべきは、変数や条件分岐、ループ処理といった基本文法です。
理論だけをインプットするのではなく、実際にコードを書きながら学ぶと理解が深まります。
エラーが出たときは、原因を調べて解決する過程も大切な学習になるので、言語の基礎と合わせて、開発を効率化してくれるフレームワークも一緒に学習しておくとよいですね。
たとえばRubyを学ぶ際はRuby on Rails、PythonならDjangoやFlaskといったフレームワークも視野に入れてみましょう。
書籍や学習サイトの演習問題を繰り返し解くことで、基礎が着実に身についていきます。
プログラミングの独学方法
【ステップ⑤】実際にプログラミング言語でコードを書いてみる

基礎文法が理解できてきたら、実際に手を動かしてコードを書いてみましょう。
初心者におすすめなのが、既存のWebサイトを見ながら模写する方法です。
HTMLやCSSで作られたサイトをエディタで再現してみると、学んだ知識がどう使われているかが分かります。
最初はソースコードを見ずに自力で作り、うまくいかない部分だけコードを確認して修正していくとよいですね。
まだコードに慣れていない段階では、写経としてコードをそのまま書き写す作業も効果的で、いろいろなサイトを模写していくうちに、コーディングのパターンが身につき、達成感も実感できますよ。
エラーに直面したときに解決策を見つける力も、この段階で養われていきます。
プログラミングの独学方法
【ステップ⑥】アプリやホームページ制作などで開発してみる

模写や写経でコードの書き方に慣れてきたら、オリジナルの作品制作にチャレンジしましょう。
自分で考えたサービスやアプリを形にする過程で、学んだ知識が本当に身についていきます。
最初は簡単なホームページや診断アプリなど、無理のない範囲で作れるものを選んでください。
完成した作品はポートフォリオとして、就職や副業の際に実力を示す材料になりますよ。
開発中に分からないことが出てきたら、調べながら進めていき、どうしても難しい部分は一部を模写するなど工夫しながら、モチベーションを下げずに完成を目指します。
一つ作品を完成させたら、さらに機能を追加したり、別の作品に挑戦したりして、経験を積み重ねていきましょう。
プログラミングの独学におすすめの学習サイト5選

プログラミングの独学で重要なのは、何においてもまずは「何で学習するか」ですよね。
書籍もありますが、最新の情報やアップデートを考慮すると、学習サイトでの勉強がおすすめです。
今回は数ある学習サイトのなかから、おすすめの5つを紹介します!
| 学習サイト名 | freeCodeCamp | CODEPREP | progate | ドットインストール | paizaラーニング |
|---|---|---|---|---|---|
| ロゴ | ![]() |
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| 学習タイプ | Webブラウザ上でのレッスン形式 | 穴埋め形式のドリル型学習 | イラスト中心のスライド学習形式 | 動画学習形式 | 動画学習形式 |
| 無料の範囲 | 100%無料 | 100%無料 | 基礎レベル18レッスンと有料会員レッスンの冒頭部分まで | 無料レッスン動画75本とミニクイズの閲覧・回答 | 81本の動画と166問の演習課題 |
| 学べる言語 | HTML/CSS/JavaScript/Python/C#/SQL/Git/Linux など | HTML/CSS/JavaScript/Ruby/PHP/jQuery/Bootstrap/Java/Scala/Python/Rust など | HTML/CSS/JavaScript/Python/SQL/Java/PHP/Ruby/Ruby on Rails/Node.js/jQuery/React/Sass/Go/Command/Line/Git など | HTML/CSS/JavaScript/React/PHP/Python/Java/Go/Ruby/Ruby on Rails/MySQL/Git/Swift/Kotlin/Figma/Scratch/Unity など | C#/HTML/Java/JavaScript/SQL/PHP/Python3/Ruby/C++/Kotlin/Go/Swift/Ruby on Rails/Laravel/Django/Flask など |
| 日本語対応 |
プログラミング独学におすすめの学習サイト
①freeCodeCamp

| 学習サイト名 | freeCodeCamp |
|---|---|
| サイトURL | https://www.freecodecamp.org/ |
| 学習タイプ | Webブラウザ上でのレッスン形式 |
| 無料の範囲 | 100%無料 (講座からプロジェクト、検証機能付き認定証まで) |
| 日本語対応 | |
| 学べる言語 | HTML/CSS/JavaScript/Python/C#/SQL/Git/Linux など |
| 目指せるスキル | ウェブサイト制作/モバイルアプリ開発/データサイエンス/人工知能開発 など |
「freeCodeCamp」は、世界中の人々が集まってプログラミングを学ぶコミュニティベースの学習プラットフォームです。
非営利団体として運営されており、寄付によって支えられているため、すべてのコンテンツを無料で利用できます。
プロジェクトを作成しながら段階的に学ぶカリキュラムが特徴で、実践的なスキルが身につきやすい環境が整っており、自分のペースで進められるため、仕事や学業と両立しながらの学習が可能。
認定プロジェクトをすべて完成させると、無料の検証機能付き認定証を取得でき、就職活動でのアピール材料にもなります。
まったくの初心者でも最初から順番に学べば、ソフトウェアエンジニアとして必要なスキルの習得を目指せます。
プログラミング独学におすすめの学習サイト
②CODEPREP

| 学習サイト名 | CODEPREP |
|---|---|
| サイトURL | https://codeprep.jp/ |
| 学習タイプ | 穴埋め形式のドリル型学習 |
| 無料の範囲 | 100%無料 (100冊以上のブック) |
| 日本語対応 | |
| 学べる言語 | HTML/CSS/JavaScript/Ruby/PHP/jQuery/Bootstrap/Java/Scala/Python/Rust など |
| 目指せるスキル | Webサイト制作/システム開発/UIデザイン/ゲームプログラミング/フロントエンド開発 など |
「CODEPREP」は、プログラムを書いて動かしながら学ぶ実践型のプログラミング学習サービスです。
穴埋め形式のドリル型学習を採用しており、1冊10分からテンポよく学習を進められます。
最初は穴埋めで直感的にプログラムの動きを理解し、慣れてきたら自由編集モードに切り替えて自由にコードを編集できます。
編集したコードはダウンロードして自分の環境で動かせるため、実践的なスキルが身につきやすいもの特徴。
ディスカッションボードという掲示板機能があり、わからないことがあればほかの利用者と教え合いながら問題を解決できる点も魅力です。
100冊以上のブックが用意されており、基本的なものから実践的な内容まで幅広く学べるので、スキマ時間を活用して毎日こつこつ学習を続けられる環境が整っています。
プログラミング独学におすすめの学習サイト
③progate

| 学習サイト名 | progate |
|---|---|
| サイトURL | https://prog-8.com/ |
| 学習タイプ | イラスト中心のスライド学習形式 |
| 無料の範囲 | 基礎レベル18レッスンと有料会員レッスンの冒頭部分まで ※有料プランは月額 990円〜 |
| 日本語対応 | |
| 学べる言語 | HTML/CSS/JavaScript/Python/SQL/Java/PHP/Ruby/Ruby on Rails/Node.js/jQuery/React/Sass/Go/Command/Line/Git など |
| 目指せるスキル | Webサイト制作/Webアプリケーション開発/データ分析/業務自動化/機械学習/Webマーケティング業務への活用 など |
「progate」は、イラスト中心のスライドで視覚的に学べる日本発のプログラミング学習サイトです。
つまずきやすい環境構築が不要で、ブラウザ上ですぐにコードを書いて結果を確認できます。
紙の本よりも直感的で、動画よりも学びやすい「スライド学習」を採用しており、自分のペースで学習を進められる点が強み。
実際にプロダクトを作りながら学ぶため、使えるスキルが身につきやすく、初心者がつまずきやすいポイントを極力なくした教材設計になっています。
最終的には自分自身でエラーを解決し、目標に向かって自ら走りきる能力が養われますよ。
Web開発からデータ分析まで幅広いコースが用意されており、目的に応じて最適な順番で学べる道のりが整っています。
プログラミング独学におすすめの学習サイト
④ドットインストール

| 学習サイト名 | ドットインストール |
|---|---|
| サイトURL | https://dotinstall.com/ |
| 学習タイプ | 動画学習形式 (1動画約3分) |
| 無料の範囲 | 無料レッスン動画75本とミニクイズの閲覧・回答 ※有料プランは1,080円(税込)〜 |
| 日本語対応 | |
| 学べる言語 | HTML/CSS/JavaScript/React/Next.js/Vue.js/Nuxt/PHP/Python/Java/Go/Ruby/Ruby on Rails/MySQL/Git/Swift/Kotlin/Figma/Scratch/Unity/Processing/p5.js/Three.js/D3.js など |
| 目指せるスキル | Webサイト制作/Webサービス開発/ゲーム制作/データ分析/機械学習・AI開発/iPhoneアプリ開発/Androidアプリ開発/デザイン・アート制作など |
「ドットインストール」は、3分動画で段階的に学べるプログラミング学習サービスです。
565レッスンを8,526本の動画で提供しており、ホームページやWebサービスの制作を通して実践的にプログラミングを学べます。
動画でインプットした知識は、ミニクイズや問題集、3日間の集中特訓といった豊富なアウトプットの機会で定着させられますよ。
プレミアムプランに加入すれば、わからないところを現役エンジニアに質問でき、ほかのユーザーの質問と回答も閲覧できます。
動画音声の文字起こしや講義音声の変更、再生速度の変更など、より快適な学習環境も利用できるようになります。
Web開発からゲーム制作、データ分析、機械学習/AIに使われる言語まで幅広くカバーしているため、学びたい分野のレッスンがきっと見つかるでしょう。
プログラミング独学におすすめの学習サイト
⑤paizaラーニング

| 学習サイト名 | paizaラーニング |
|---|---|
| サイトURL | https://paiza.jp/works |
| 学習タイプ | 動画学習形式 (1動画約3分) |
| 無料の範囲 | 81本の動画と166問の演習課題 ※有料プランは1ヶ月あたり980円(税込)〜 |
| 日本語対応 | |
| 学べる言語 | C#/HTML/Java/JavaScript/SQL/PHP/Python3/Ruby/シェルコマンド/CASL-II/Perl/Scala/C++/Kotlin/Go/Swift/Ruby on Rails/Laravel/Django/Flask など |
| 目指せるスキル | Webアプリケーション開発/データ分析/機械学習/AI開発/ゲーム開発/アルゴリズム学習/コーディングテスト対策/競技プログラミング/基本情報技術者試験対策 など |
「paizaラーニング」は、IT/Webエンジニアに特化した動画学習サイトです。
1本約3分の動画で効率よく学べ、環境構築不要でブラウザ上ですぐにプログラミングを実行できます。
動画レッスンを見ながらプログラミングして理解を深め、その後に演習課題を解いて応用力を鍛える仕組み。
累計2,000万回以上受験されたスキルチェックのデータと3,000社以上の求人票を元にしたカリキュラムにより、開発現場で役立つスキルが身につきます。
有料プランでは、わからないところを現役エンジニアに質問できるので、初歩的なところでつまずいてモチベーションが下がることも防げますね。
目標ややりたいことに合わせて特定のレッスンを組み合わせた「ストーリー」機能もあり、効率的に学習を進められますよ。
プログラミングを独学するメリット

プログラミングを学ぶ方法は、主に独学するか、スクールで学ぶかの二択です。
学習方法を選ぶに当たって、しっかりとメリットを理解しておくことが大事。
まず、プログラミングを独学するメリットについて見ていきましょう。
【プログラミングを独学するメリット】
プログラミングを独学するメリット①
最小限のコストで学習できる

独学の最大の魅力は、学習費用を大幅に抑えられる点です。
プログラミングスクールに通うと数十万円の受講料がかかりますが、独学なら書籍代や学習サイトの利用料だけで済みます。
最近では無料で学べるオンライン教材も充実しており、YouTubeの解説動画や学習サイトを活用すれば、ほとんどお金をかけずにスタートできますよ。
書籍も数千円程度で購入でき、自分のレベルに合ったものを選んで学習を進められますし、プログラミング言語の公式ドキュメントも無料で公開されているため、追加費用なしで深く学べる環境が整っています。
経済的な負担を気にせず学習を始められるのは、独学ならではの大きなメリットですね。
プログラミングを独学するメリット②
自分のペースで自由に学習を進められる

独学では時間や場所に縛られず、自分のライフスタイルに合わせて学習を進められます。
スクールのように決まった時間に通う必要がないため、仕事や学業で忙しい方でも、早朝や深夜のスキマ時間を活用して学べますよ。
カフェや図書館、自宅など好きな場所で学習でき、講師との面談やレッスンといったスケジュールに追われることもありません。
学習のペースも自由に調整できるため、理解できるまでじっくり時間をかけたり、得意な分野はサクサク進めたりと柔軟に対応できます。
どの言語から学ぶか、どの教材を使うかも自分で決められるため、興味のある分野から始められる点も魅力で、自分に合ったやり方で無理なく続けられるのは独学の強みですね。
プログラミングを独学するメリット③
問題を解決していく力をつけやすい

独学では分からないことに直面することも多いですが、逆に自分で調べて解決する力が自然と身につけていける、とも言えます。
エラーが出たときに原因を探り、ネットで情報を検索し、試行錯誤しながら答えを見つけていく過程は、実はエンジニアとして働く上で欠かせない能力。
スクールでは講師にすぐ質問できる環境がありますが、独学では自力で解決策を見つけなければなりません。
最初は時間がかかるかもしれませんが、繰り返すうちに調べ方のコツがつかめてきますよ。
公式ドキュメントの読み方や、エラーメッセージから原因を推測する力、効果的な検索キーワードの選び方なども自然と習得可能。
問題解決能力は実務でも重宝されるスキルなので、独学で鍛えられるのは将来的に大きな財産になります。
プログラミングを独学するデメリット

プログラミングを独学するには、メリットだけでなくデメリットももちろんあります。
注意すべき点も理解したうえで勉強を進めないと、思わぬところで躓いてしまうことも。
独学する際は、以下のデメリットもしっかり認識したうえでスタートしましょう。
【プログラミングを独学するデメリット】
プログラミングを独学するデメリット①
わからないところがあってもすぐに解決できない

独学で最も困るのが、分からない問題に直面したとき、すぐに質問できる相手がいない点です。
先のメリットの解説で「自己解決能力がつけやすい」とお伝えしましたが、初心者は必ずと言っていいほど「何が間違っているのか見当もつかず、時間だけが過ぎていく⋯」という壁にぶつかってしまいます。
スクールであれば講師に質問してその場で解決できますが、独学では自分で調べるしかありませんし、ネットや書籍で情報を探しても、初心者には専門用語が難しく理解できないこともあります。
エラーメッセージの意味が分からず、何時間も同じ問題で立ち往生してしまうケースも珍しくありません。
解決策が見つからないまま学習意欲が削がれていき、そのまま挫折してしまう方もいるのが現実なので、相談できる環境がないというのは独学の大きなハードルになります。
プログラミングを独学するデメリット②
モチベーションが下がりやすく挫折しやすい

独学は自由度が高い反面、モチベーションを維持するのが難しい学習方法です。
スクールのように一緒に学ぶ仲間や励ましてくれる講師がいないため、学習を続ける動機を自分で作らなければなりません。
明確な目標を設定せずに勉強を始めると、達成感を感じる機会が少なく、やる気が徐々に失われていく方も多くいます。
仕事や学業で疲れている日は「今日はいいか」と先延ばしにしがちで、一度サボると学習リズムが崩れてしまうことも。
分からない問題に長時間悩まされ続けると、自分には向いていないと感じてしまう方もいます。
独学では誰も進捗を管理してくれないため、強い意志と自己管理能力が求められるという背景から、挫折率が高いのは独学の避けられないデメリットといえるでしょう。
プログラミングを独学するデメリット③
スキルの習得までに時間がかかる

独学ではスキルを習得するまでに、スクールで学ぶ場合と比べてかなりの時間を要します。
プログラミングスキルの習得には約1,000時間必要といわれており、毎日3時間勉強しても1年近くかかる計算です。
スクールであれば効率的なカリキュラムで最短ルートを進めますが、独学では何から学べばよいか手探りで進めるため、遠回りしてしまいがち。
分からない問題を自力で解決するのにも時間がかかり、本来なら数分で解決できる内容に何時間も費やすこともあります。
さらに、かけた時間に見合ったスキルが身についているかも自己評価に頼るしかなく、知識に偏りや抜けがある可能性も。
短期間で確実にスキルを身につけたい方には、独学は向いていないかもしれません。
プログラミングを独学するデメリット④
就転職・副業ともに始めにくい

独学でプログラミングを学んだ場合、就職や転職の際に実力を証明するのが難しくなります。
スクールの卒業生であれば、一定のカリキュラムを修了した証明になりますが、独学ではどれほどのスキルレベルなのか客観的に示しにくい点が課題です。
企業の採用担当者も、独学者のスキルを正確に判断するのは困難でしょう。
ポートフォリオを作成してもそれが業務レベルに達しているか自分では判断しづらく、アピール材料として不十分になる恐れがあり、副業で案件を獲得する際も実績や資格がないと信頼を得にくいです。
独学でキャリアを築くなら、資格取得や実践的なポートフォリオ作成など、スキルを可視化する工夫が必要になりますよ。
スクール卒業生と比べると、最初の一歩を踏み出すハードルは高めです。
プログラミングを独学で身につけるためのポイント

プログラミングを独学するにはメリット・デメリット双方ありましたが、だからといって独学を諦めたくはないですよね。
プログラミングの独学を続けていくためのコツやポイントをまとめました。
【プログラミング独学成功のポイント】
プログラミング独学成功のポイント①
自分のレベルや学びたい内容に合った学習サイトや学習方法を選ぶ

学習サイトや教材を選ぶ際は、自分の現在のレベルと学びたい言語に対応しているかを確認しましょう。
初心者向けの分かりやすい解説がないと内容についていけませんし、逆にスキルアップを目指しているのに基礎内容しか学べないのでは物足りません。
学習したい言語が対応しているか、開発環境を自分で構築できなくても学習できるかといった点もチェックが必要です。
一つの学習サイトだけにこだわらず、複数のサイトや教材を組み合わせると相乗効果で理解が深まりますよ。
たとえばProgateで基礎を学んだ後、より専門的なサイトで応用を学ぶといった流れがおすすめです。
プログラミング独学成功のポイント②
自分の学習スタイルに合った方法を選ぶ

学習方法にはさまざまな形式があり、自分に合ったスタイルを選ぶと継続しやすくなります。
動画形式やスライド形式は自分のペースで短時間でも進めやすく、通勤時間やスキマ時間を活用したい方に向いています。
ゲーム感覚で楽しみながら学べる形式もあり、モチベーションを保ちやすいですよ。
書籍でじっくり学びたい方や実際に手を動かしながら学びたい方など、それぞれの性格や生活スタイルによって最適な方法は異なるので、いくつか試してみて自分が一番続けやすい方法を見つけてください。
学習スタイルが合わないと感じたら切り替えてみる柔軟さも大切です。
プログラミング独学成功のポイント③
スキルの習得には多大な時間を要することを理解しておく

プログラミングの独学は一筋縄ではいかず、多くの人が挫折する厳しい道のりです。
分からないことばかりで調べることに疲れたり、いくら調べても問題が解決できず諦めてしまったりするケースに直面しやすいうえ、プログラミングの習得にはかなりの時間を要するもの。
独学の大変さをあらかじめ理解し覚悟を持って取り組む必要があるので、最初から完璧を目指す必要はなく、まずは触ってみることが大事です。
繰り返すうちに少しずつ理解できるようになるので、焦らず長期的な視点で学習計画を立てましょう。
プログラミング独学成功のポイント④
質問や相談できる人を見つけておく

独学で挫折する最大の原因は、疑問を解消できずに行き詰まってしまうことです。
自分で調べてもなかなか問題解決できず、根負けしてやめてしまう方が多いので、質問や相談できる人を見つけておくと、挫折のリスクを大幅に軽減できます。
身近にプログラミングに詳しい人がいない場合は、オンラインコミュニティや質問サイトを活用しましょう。
同じ言語を学ぶ仲間や、経験豊富なエンジニアからアドバイスをもらえる環境を整えておくと心強いですよ。
メンターを雇って二人三脚で教えてもらうのも一つの手なので、不明点や疑問を解決できる環境を用意しておきましょう。
プログラミング独学成功のポイント⑤
学習を習慣化し勉強し続ける

独学でスキルを習得するには、少ない時間でも毎日学習を続けることが重要です。
1日30分程度であっても毎日勉強すれば、勉強に対する精神的なハードルが下がり、得た知識が定着しやすくなります。
前回の学習から時間が空いてしまうと、机に向かう習慣が抜けてしまったり内容を忘れたりして挫折につながりかねないので、無理のないスケジュールで毎日コツコツ学習する計画を立てましょう。
プログラミングは1日でマスターできるものではないため、継続することが何より大切です。
毎日の勉強が習慣になれば復習の手間も省けますし、着実にスキルアップを実感できますよ。
プログラミング独学成功のポイント⑥
コードを覚えたらどんどんアウトプットする

知識が頭に入った段階で、実際に手を動かしてアウトプットしましょう。
動画を見るだけやコードを読むだけでは、なかなか覚えられません。
インプットに偏った学習になると、コードを書く際に自分で考える力が身につかず、問題を解決する能力も育ちません。
既存のコードをアレンジしたりゼロから書いてみたり、模写をしたりといった方法で手を動かしていくと、たとえ小さなものでも自分の手で作ってみることで、理解がグッと深まります。
SNSやブログで学習内容をアウトプットすれば、自分の頭の中の整理にもなりますし、ほかの人から意見やアドバイスをもらえる可能性もありますよ。
プログラミング独学成功のポイント⑦
コミュニティやセミナーに積極的に参加してみる

コミュニティやセミナーに参加して勉強仲間を見つければ、モチベーションが上がりやすく挫折を防げる可能性も高まります。
一人で独学していると、ときには孤独を感じたり楽しめなくなったりすることも。
目標意識を持った仲間を作ることは、挫折対策として非常に効果があるうえ、オンラインコミュニティでは同じ言語を学ぶ仲間と情報交換でき、分からないことを質問できる環境も整っています。
セミナーに参加すれば、現役エンジニアから直接アドバイスをもらえる機会もありますよ。
質問できる環境ややる気が出る仕組みがあると学習を続けやすくなるので、積極的に参加してみましょう。
プログラミングの独学についてよくある質問【Q&A】

プログラミングの独学に関するよくある質問に回答していきます。
Q.プログラミングを独学したらどうやって仕事にしたらいい?
独学で学んだスキルを仕事につなげるには、まずポートフォリオを作成しましょう。
自分で作ったWebサイトやアプリをまとめて、どんな技術を使えるか具体的に提示できるようにします。
クラウドソーシングサイトで小さな案件から始めると実績が積めますよ。
転職を目指す場合は、GitHubにコードを公開したり、資格を取得したりして客観的にスキルを証明すると効果があります。
未経験者歓迎の求人に応募する際は、学習過程や制作物を丁寧に説明し、継続して学ぶ姿勢をアピールしてください。
副業から始めて実績を作り、徐々に本業へ切り替えていく方法もあります。
Q.プログラミングの独学に向いている人の特徴はある?
独学に向いているのは、自分で計画を立てて実行できる人です。
毎日コツコツと学習を続ける習慣が身についている方は、挫折せずにスキルを習得しやすいでしょう。
分からないことがあったときに自分で調べて解決策を見つける粘り強さも重要で、一人で黙々と作業するのが苦にならず、エラーに直面しても諦めずに試行錯誤を楽しめる方には独学が向いています。
明確な目標を持ち、達成するまでモチベーションを保てる方も成功しやすいですね。
逆に、誰かに教わりながら学びたい方や、仲間と一緒に励まし合いたい方はスクールが合っているかもしれません。
Q.プログラミングの勉強で「こんな独学はやめとけ」という事はある?
コードを丸暗記しようとする学習方法は避けましょう。
プログラミングは理解が重要で、暗記しても応用が効きません。
完璧主義になりすぎて最初から難しい言語や複雑なプロジェクトに挑戦するのも挫折の原因になりやすく、動画や本でインプットばかりして、実際に手を動かさない学習も非効率です。
一つの教材だけに固執せず、複数の学習リソースを組み合わせて理解を深めましょう。
エラーや疑問を放置して先に進むのも危険で、分からないまま積み重なると後で苦労します。
目標を設定せずに漠然と勉強するのも、途中で迷子になりやすいので注意してください。
Q.プログラミング独学の挫折率はどれくらい?
プログラミング独学の挫折率は約90%といわれており、多くの人が途中で学習をやめてしまいます。
挫折する主な理由は、分からないことを解決できずに行き詰まったり、モチベーションが維持できなかったりすること。
学習に必要な時間を確保できず、継続が難しくなるケースも多いですね。
独学でスキルを習得して仕事につなげられる人はごくわずかで、簡単な道のりではありません。
ただし、明確な目標を持ち、適切な学習方法を選び、コミュニティを活用するなど工夫すれば挫折のリスクを減らせます。
最初から完璧を目指さず、小さな成功体験を積み重ねることも継続のコツです。
Q.プログラミングでいちばん需要の高い言語は?
2025年現在、最も需要が高い言語はPythonです。
データ分析や機械学習、AI開発の分野で広く使われており、求人数も豊富にあります。
JavaScriptもWeb開発の現場で欠かせない言語として高い需要を保っており、企業の業務システム開発ではJavaが根強い人気で、安定した求人があります。
インフラやクラウド分野ではGo言語の需要が伸びており、将来性も期待されています。
初心者が就職を目指すなら、Web開発の基本となるHTML/CSS/JavaScriptから始めて、その後PythonやJavaを学ぶのがおすすめです。
学びたい分野によって最適な言語は異なるため、自分の目標に合わせて選びましょう。
まとめ〜プログラミングは独学でも学べる!おすすめの学習サイトで正しく勉強しよう〜

本記事では、プログラミングの独学方法やおすすめの学習サイトについて紹介しました。
プログラミングスキルを身につけるにはかなりの時間と労力を要しますが、需要の高まりもあり将来性も明るい分野です。
プログラミングスクールで学習するにも、最初に独学で基礎知識を理解していると、勉強をスムーズに進められるというメリットも。
何から始めればいいかわからない、という方は、以下の手順で進めてみましょう。
【プログラミングの独学学習方法】
- プログラミングを学ぶ目的や目標を決める
- 目的に合った学習するプログラミング言語を選ぶ
- 学習方法を決め環境を整える
- プログラミング言語の使い方や文法を学ぶ
- 実際にプログラミング言語でコードを書いてみる
- アプリやホームページ制作などで開発してみる
ぜひ記事の内容を参考にしていただき、正しくプログラミングを独学してスキルを身に着けていきましょう。
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