「独学でプログラマーになる方法は?」
未経験からプログラマーを目指す際に、「具体的に何をすればいいのかわからない」と、なり方について悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
経済産業省の資料によると、2030年には約79万人ものIT人材が不足する見込みであり、未経験でもプログラマーへの転職需要が高い傾向にあります。
未経験でもプログラマーになりたい方は、具体的にどのようなスキル・学習方法が効果的か、プログラマーへのなり方を確認しておきましょう。本記事では、未経験からプログラマーになる方法を詳しく解説します。
記事後半では、独学でプログラマーになるためのロードマップや、未経験からプログラマーになるまでのステップもあわせて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
未経験からプログラマーになるには?まず知っておくべき基礎知識

未経験からプログラマーを目指す際は、下記の基礎知識を押さえておきましょう。
プログラマーに関する基礎知識
プログラマーの仕事内容とは?初心者にもわかりやすく解説
プログラマーの仕事とは、アプリ・Webサイト・業務システムなどを動かすための「プログラム(コード)」を書くことです。
企業の依頼を受けて仕様を理解し、必要な機能が動作するようにコードを設計・実装します。
未経験者が想像する「黙々とパソコンに向かう仕事」だけでなく、実際にはチームでコミュニケーションを取りながら開発を進める場面が多く、他職種と連携しながら機能を実現していく協調性も求められる職種です。
プログラマーはITサービスの基盤を作る重要なポジションであり、Webアプリ、ECサイト、AIモデルの動作部分など、さまざまなシステム開発の中心となる役割を担います。
プログラマーの平均年収

(引用元ページ:求人ボックス-プログラマーの仕事の年収・時給・給料)
求人ボックスのデータによると、プログラマーの平均年収は445万円です。
地域別に比較すると、関東エリアの平均年収・時給が高い傾向にあります。

年収は企業規模・使用する言語・担当工程・スキルレベルによって大きく異なり、未経験からスタートして数年経験を積めば、600万円以上に到達するケースも珍しくありません。
特に、AI・クラウド・アプリ開発など成長市場のスキルを身につけると、20代でも高収入が狙えます。
また、フリーランスとして独立した場合は年収800万円〜1,000万円以上を目指せるため、キャリア次第で収入上限を大きく伸ばせます。
プログラマーの有効求人倍率
プログラマーの有効求人倍率は、IT業界の人材不足により、常に3倍程度の超売り手市場が続いています。
転職サイト「type」が厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和7年9月分) 参考統計表」をもとに作成したITエンジニアの求人倍率推移によると、常に2.5~4.5倍程度の有効求人倍率です。

(引用元ページ:type-ITエンジニアの有効求人倍率)
厚生労働省の調査でも、ITエンジニアは全職種の中でも人材不足が深刻と示されています。
プログラマーとエンジニアの違い
プログラマーとエンジニアは、似た職種として扱われることが多いものの、厳密には役割が異なります。
プログラマー(PG)は、主に「コードを書く実装作業」を担当し、決められた仕様に沿って機能を形にします。
一方、システムエンジニア(SE)は「設計・要件定義・仕様策定などの上流工程」を担当し、システム全体の構造を考え、プログラマーに指示を出す職種です。
未経験の場合、まずはプログラマーとして実務経験を積み、その後エンジニアへステップアップする流れが一般的です。
未経験でもプログラマーを目指せる理由
未経験者でもプログラマーを目指せる最大の理由は、IT業界が深刻な人材不足に陥っており、ポテンシャル採用(育成前提採用)が増加しているためです。
また、プログラミングは独学しやすく、書籍・オンライン教材・YouTubeなど無料〜低価格の学習手段が豊富にあります。
さらに「経験よりも成果物(ポートフォリオ)を評価する文化」が強いため、独学でも実力を証明しやすい点もメリットです。
企業側も学歴より学習意欲・論理的思考力・継続力を重視しており、社会人からキャリアチェンジも目指しやすいです。
未経験からプログラマーになるためのスキル・適性

未経験からプログラマーになるには、どのようなスキルが必要か確認しておきましょう。
プログラマーに必要なスキル・適性は、主に下記の3分野です。
未経験からプログラマーになるためのスキル・適性
必要なプログラミング基礎スキル
未経験からプログラマーになるには、まず「プログラミング基礎スキル」を身につける必要があります。
具体的には、変数・配列・条件分岐・繰り返し処理・関数などの基本的な構文を理解し、簡単なアプリケーションを作れるレベルを目指しましょう。
また、開発にはコードを書く以外にも、下記のような周辺知識も求められます。
- Gitによるバージョン管理
- エディタの使い方
- データベースの基礎
- APIの仕組み
プログラミングの基礎を押さえることで、現場での実装スピードが向上し、チーム開発にもスムーズに参加できます。
プログラマーに必要なポータブルスキル
プログラマーは技術だけでなく、職種を超えて活かせる「ポータブルスキル」も重視されます。
具体的に、下記のようなポータブルスキルがあると、未経験でもプログラマーとして活躍しやすいです。
- 物事を筋道立てて考える論理的思考力
- エラーの原因を突き止め問題を解決する力
- チームで開発するためのコミュニケーション
また、プログラマーには機能追加・バグ修正・仕様変更などに対応しながら解決に向かう姿勢も必要です。
プログラマーは業務の大半を自ら考えながら進める必要があるため、自己管理能力や探究心が強い人ほど成長が早い傾向があります。
独学で目指す際のおすすめ資格
未経験からプログラマーを独学で目指す際に、資格を取得しておくと、転職市場でスキルや学習意欲のアピール材料になります。
下記のような資格を取得し、基礎知識の習得を第三者に証明しましょう。
- 基本情報技術者試験(FE)
- Java Silver
- Pythonエンジニア認定資格
基本情報は、アルゴリズムやデータベースなど開発に直結する知識が問われるため、取得しておくと実務でも役立ちます。
また、資格学習は体系的に学べるため、独学でありがちな「学習の偏り」を防げる点もメリットです。
未経験からプログラマーになる方法4選
未経験からプログラマーになる方法は、主に下記の4とおりです。
未経験からプログラマーになる方法4選
大学でスキル・知識を習得する
プログラマーを目指す方法として、大学に通うルートがもっとも体系的にスキル・知識を学べます。
情報系の学部では、プログラミング言語だけでなく、アルゴリズム・データベース・ネットワーク・AI・コンピューター科学など、開発の基礎から応用まで幅広く学べます。
未経験者でも時間をかけて理解を深められるため、将来エンジニアとして幅広いキャリアを築きやすいです。
また、大学には企業との共同研究やインターン制度もあり、学生のうちから開発現場を経験できるチャンスも豊富です。
専門学校でスキル・知識を習得する
専門学校は、大学よりも実践的で「就職に直結するスキル」を短期間で身につけられるのが特徴です。
2年制が一般的で、授業では開発言語・データベース・インフラ基礎・アプリ開発・Web制作などを中心に学びます。
カリキュラムが実務寄りに作られているため、未経験でも実践的なアプリを作れるようになるまで段階的にスキルを習得可能です。
また、学校が企業とのつながりを持っていることが多く、就職サポートや紹介制度も充実しているため、初めての就職活動でも安心して挑めます。
プログラミングスクールでスキル・知識を習得する
プログラミングスクールは、未経験から最短でプログラマーに転職したい人におすすめです。
現役エンジニアが講師となり、実務に即した開発スキルを短期間で習得できるのが特徴です。
また、スクールの多くは転職支援が充実しており、ポートフォリオ作成・面接対策・求人紹介まで総合的にサポートしてくれます。
オンライン型なら隙間時間で学習でき、教室型なら直接質問しながら進められるため、自分のライフスタイルに合わせてスキルを習得できます。
独学でスキル・知識を習得する
独学は、費用を抑えてプログラマーを目指せるルートで、書籍・オンライン教材・Udemy・Progate・YouTubeなど、豊富な学習手段を自由に選べます。
自分のペースで進められるため、仕事や学業と両立したい人におすすめです。
しかし、独学は学習範囲が広いため、何から学べば良いか迷いやすく、理解できない部分で挫折しやすいデメリットがあります。
未経験からプログラマーになるための独学ロードマップ

独学で未経験からプログラマーになるためのロードマップは、下記のとおりです。
未経験からプログラマーになるための独学ロードマップ
独学の学習ステップ1:プログラミング言語の基礎習得
独学でプログラマーを目指す場合、最初のステップは「基礎文法の理解」です。
プログラミングは専門用語が多く、最初は難易度が高いですが、文法の仕組みを理解すれば徐々に理解が深まります。
Web系ならHTML/CSS・JavaScript、アプリ開発ならSwiftやJava、バックエンドならPHP・Pythonなど、まずは学びたい分野に合わせて言語を選びましょう。
基礎知識がないと次のステップで必ずつまずくため、基礎文法・簡単な関数・条件分岐・ループなど、最低限の書き方をしっかり身につけることが大切です。
独学の学習ステップ2:小さなアプリを作って実践する
基礎文法を学んだら、次のステップは実際に「小さなアプリを作ること」です。
基礎学習だけで終わって、実践を重ねないとスキルは定着しません。
最初は「電卓アプリ」「ToDoアプリ」「メモ帳アプリ」など、初心者でも作りやすいものから挑戦するのがおすすめです。
チュートリアルのコードを写すだけでなく、自分なりの機能を追加することで「考えて作る力」が育ち、プログラマーとしての自走力が確実に身につきます。
独学の学習ステップ3:ポートフォリオ・GitHubで成果を見える化
未経験からプログラマーとして就職・転職するには、学んだ成果を証明するための「ポートフォリオ」が必須です。
ポートフォリオとは、自分が開発したアプリやWebサービスをまとめた作品集のこと。
企業は履歴書よりもポートフォリオを重視するため、独学の段階で作っておきましょう。
さらに、GitHubでコードを公開することで、採用担当者に「実際のコードが読める」「継続して学習している」ことを示せます。
就活で最も差がつくのはアウトプットの質なので、少なくとも2〜3個は実践的な作品を公開し、未経験でも「即戦力に近い人材」であることを示しましょう。
未経験からプログラマーになるまでのステップ

未経験からプログラマーになるまでのステップは、下記のとおりです。
未経験からプログラマーになるまでのステップ
STEP1:学習スタート(基礎〜初級)
未経験からプログラマーを目指す第一歩は、基礎学習を着実に進めることです。
プログラミングの学習は、最初がいちばん挫折しやすいフェーズですが、基礎文法を理解すれば一気に学習が進められます。
独学・スクールどちらでも良いですが、最初はHTML/CSS・JavaScriptなどのWeb基礎言語から学ぶのがおすすめです。
基礎を固めないまま応用に進むと必ずつまずくため、焦らず「基礎の繰り返し」を徹底しましょう。
STEP2:実践アプリ開発(中級)
基礎文法を習得したら、次は「自分で考えて作る」フェーズに進みます。
ここでは、実際に動くアプリ開発を行い、プログラマーとして必要な実践力を身につけます。
作りながら「どうすればもっと便利になるか」「ユーザーはどう使うのか」を考えることで、実務に近い開発経験が積めます。
使用する技術としては、JavaScript・PHP・Python・フレームワーク(React・Laravel など)に挑戦して、より本格的な開発スキルが身につけましょう。
STEP3:ポートフォリオの作成
未経験者がプログラマーとして採用されるために、重要なフェーズが「ポートフォリオの完成」です。
採用担当者は、独学かスクールかよりも「何が作れるか」「どんなコードを書くか」を重視するため、自分の実力を示すポートフォリオによって選考通過率が大きく変わります。
ポートフォリオには、自分が作ったアプリの紹介・機能概要・使用技術・取り組みのポイントなどを整理して掲載しましょう。
STEP4:就活・転職活動を始める
ポートフォリオが完成したら、いよいよ就活・転職活動を開始します。
プログラマーは求人倍率が高く、未経験採用も積極的に行われているため、行動すればチャンスが豊富にあります。
応募時には、履歴書・職務経歴書・ポートフォリオサイトをセットで提出し、「なぜプログラマーを目指したのか」「どのように独学してきたか」を明確に伝えることが大切です。
また、初めての転職であればIT特化の転職エージェントを利用すると、未経験可の求人紹介・面接対策・応募書類の添削を受けられ、成功率が一気に上がります。
STEP5:プログラマーとして実務経験を積む
内定後は、実務経験を積むことでさらにスキルが急成長します。
未経験で入社した最初の数カ月は、エラー解決や新しい技術に苦戦することが多いですが、この期間を乗り越えることでプロとしての基礎が固まります。
実務ではチーム開発が中心となるため、Gitの操作やコミュニケーション力が求められます。
また、タスク管理や仕様理解などの「現場ならではのスキル」も経験によって身につき、独学とは比較にならないスピードで成長できます。
実務経験こそが、未経験から真のプログラマーへ成長する最終ステップです。
まとめ~未経験からプログラマーになるには「正しい学び方」と「継続」が重要~
未経験からプログラマーになるには、特別な才能よりも「正しい学び方」と「継続力」が重要です。
プログラミングは一見難しく感じますが、基礎を積み重ね、小さな成功体験を繰り返すことで確実にスキルが身につく職種です。
また、IT業界は常に人材不足で、有効求人倍率も高いため、継続して学習を続けさえすれば未経験からでも十分にチャンスがあります。
独学・スクール・転職エージェントなど、自分に合った方法を選び、未経験からプログラマーとしてのキャリアをスタートさせましょう。
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