通信制高校に興味はあるけれど、「実際に学費はいくらかかる…?」「公立と私立でどれくらい違うの?」と気になる人も多いのではないでしょうか。
通信制高校は通い方やサポート体制によって費用が大きく変わりますが、工夫次第で学費を大幅に抑えることも可能です。
この記事では、通信制高校の学費の相場、内訳、費用を安くする方法までを分かりやすく解説します。これから入学を検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね!
⭕通信制高校の学費相場(公立・私立)
⭕学費高いのに私立通信制高校が選ばれている理由
⭕学費以外で別途かかる費用
⭕学費を抑えるためにできること5つ
⭕通信制高校の学費に関するQ&A
目次
通信制高校の学費はどれくらい?公立&私立で解説
通信制高校の学費は、公立と私立で大きく異なります。公立は年間約4〜6万円と安く、私立は25万円以上かかる場合も。就学支援金を使えば私立も10万円前後に抑えられます。
公立、私立それぞれでかかる費用を整理すると次の通りです。
| 費用項目 | 公立通信制高校での学費相場 | 私立通信制高校での学費相場 |
|---|---|---|
| 入学金 | 約500円 | 2万〜5万円 |
| 授業料 | 年間1万〜3万円 | 年間18万〜30万円 |
| 教材費・施設費など | 年間2万〜3万円 | 年間5万〜30万円 |
| 年間合計 | 約4万〜6万円 | 約25万〜45万円 |
| 3年間の総額目安 | 約15万円以内 | 約100万円前後 |
公立通信制高校での学費相場
公立の通信制高校は、非常にリーズナブルな費用で通えるのが大きな特徴です。入学金はおおむね500円程度、授業料は年間1万〜3万円前後となっています。
| 費用項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 入学金 | 約500円 |
| 授業料 | 年間1万円〜3万円 |
| 教材費・施設費 | 年間2万円〜3万円 |
| 年間合計 | 約4万円〜6万円 |
1単位あたり約300円〜1,000円換算なため、履修数によって多少変動します。教材費や施設費を加えても、年間の総額は4万〜6万円ほどで済むケースが一般的です。
3年間通っても15万円以内に収まることが多く、経済的な負担を抑えながら高校卒業資格を目指せます。
私立通信制高校での学費相場
私立の通信制高校は、公立に比べると費用が高めですが、その分サポート体制や学習環境が充実しています。
入学金は2万〜5万円、授業料は年間18万円〜30万円ほどが相場で、教材費やサポート費などを含めると年間40万円前後になるケースが多いです。
| 費用項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 入学金 | 2万円〜5万円 |
| 授業料 | 年間18万円〜30万円 |
| 教材費・サポート費 | 年間5万円〜30万円 |
| 年間合計 | 約25万円〜45万円 |
3年間通うと100万円を超える場合もありますが、個別指導やスクーリングサポート、進路支援など、手厚い環境を求める生徒には人気です。
通信制高校によっては、通学コースやネットコースなど選択肢も多く、就学支援金を活用すれば年間10万円程度まで学費を抑えられます。
学費が公立より高い私立通信制高校が選ばれるのはなぜ?
公立よりも学費が高いにもかかわらず、通信制高校では約8割の生徒が私立に通っています。令和6年度のデータでは、公立約6万人に対し、私立は約23万人と圧倒的多数です。

学費が高くても私立通信制高校が選ばれる理由①
個別サポートが充実している
私立通信制高校では、一人ひとりに合わせた個別対応がおこなわれています。
担任制やメンター制を採用しており、学習の進み具合や生活面の悩みも気軽に相談できます。
定期的な面談や学習計画のサポートがあることで、途中でつまずいた場合でも早めに軌道修正ができ、「最後まで卒業できる安心感」を得やすいのが特徴です。
学費が高くても私立通信制高校が選ばれる理由②
通いやすく柔軟な学習スタイル
私立の通信制高校では、レポート提出をWebサイトやメールで完結できるほか、登校日程やスクーリング回数も自由に調整できるケースが多くあります。
転入・編入の時期にも柔軟に対応しており、仕事や家庭の事情がある人でも無理なく通える仕組みです。
自分のペースで学びたい人にとっては、非常に通いやすい環境といえるでしょう。
学費が高くても私立通信制高校が選ばれる理由③
専門コースや進学サポートが豊富
私立通信制高校では、大学進学を目指す人や資格・スキルを身につけたい人向けの専門コースが多数用意されています。たとえば、以下のような分野が人気です。
▼私立通信制高校で人気な専門コース例▼
- 大学進学コース
- プログラミング・WebデザインなどのIT系コース
- 保育・福祉・美容などの専門スキルコース
また、指定校推薦や提携大学への進学実績を持つ学校も多く、学費以上の価値を感じる人が増えています。
学費が高くても私立通信制高校が選ばれる理由④
学費を抑える支援制度がある
国の「高等学校等就学支援金制度」をはじめ、学校独自の奨学金や分割払い制度を設けている私立通信制高校も多くあります。これらを利用すれば、年間の実質負担を10万円前後まで抑えられます。
「高等学校等就学支援金制度」とは?
家庭の所得に応じて授業料の一部を国が負担する制度です。公立は実質無償、私立や通信制も条件により支援が受けられます。
学費が高いと感じても、こうした制度を上手に活用すれば、通いやすさとサポートを両立できる学校を選べますね。
通信制高校に通うときに別途かかる費用一覧
通信制高校へ通うときに別途かかる費用①
スクーリングの交通費&(必要に応じて)宿泊費
通信制高校は登校日数が少ない一方、面接指導(スクーリング)や試験日のために校舎・会場へ移動する必要があります。
選んだ学校や会場が遠方の場合、往復の交通費が毎回発生し、日程によっては宿泊費が必要になることも。
通学定期の対象外になりやすいため、都度支払いの積み上がりに注意しましょう。事前に「スクーリング頻度/会場の場所/連泊の有無」を確認して、年間の概算を立てておくのが安心ですね。
| 費用項目 | 確認ポイント | メモ |
|---|---|---|
| 交通費 | 会場までの片道運賃×往復×回数 | 高速バス・早割・LCCも検討 |
| 宿泊費 | 1泊あたり料金×泊数 | 合宿型スクーリングで発生しやすい |
| その他 | 食事・現地移動など | 連泊時は日数分を見積もる |
通信制高校へ通うときに別途かかる費用②
サポート校の学費(利用する場合)
学習面・生活面・精神面を支えるサポート校を併用する場合、通信制高校とは別に学費が発生します。
「サポート校」とは?
通信制高校に通う生徒を学習面や生活面で支援する教育機関です。高校卒業資格は通信制高校から得ますが、学習サポートや進路相談などを受けられる「補助的な学校」です。
サポート校だけでは卒業資格は得られないため、2校分の費用負担になる点に注意が必要です。就学ブランクがある方や、大学進学対策・手厚い伴走支援を求める方に向いています。
| 項目 | 費用目安 | 補足 |
|---|---|---|
| サポート校の入学金 | 5万円〜20万円 | 別資料では約10万円というケースもあり |
| 授業料/施設料/行事費 | 30万円〜80万円 | 教育活動費/教材費/通信費などを含むことあり |
| 初年度納入金の合計 | 50万円〜100万円(場合により〜120万円) | 登校日数・コース・設備で変動 |
サポート校の学費は就学支援金の対象外で実費負担です。
費用は増えますが、レポート・認定試験対策やスクーリング指導、カウンセリングなどきめ細かなサポートが受けられます。
通信制高校へ通うときに別途かかる費用③
行事・課外活動などの実費(必要な場合)
学校行事への参加費、課外活動・体験学習の費用、検定・模試の受験料など、任意参加やコース選択に応じて実費が発生することがあります。
参加の有無・回数で差が大きいため、希望する活動がある場合は年間計画と一緒に見積もっておきましょう。
| 主な例 | 費用発生のタイミング |
|---|---|
| 学校行事(遠足・体験学習 等) | 行事ごとに都度 |
| 検定・模試の受験料 | 申込時 |
| 専門コースの外部実習・材料費 | コース選択時・実施時 |
通信制高校へ通うときに別途かかる費用④
学習環境の整備費(端末・通信回線 等)
レポート提出やオンライン面談・授業に備え、パソコン/タブレットや自宅回線・モバイル通信が必要になる場合があります。
すでに環境が整っていれば追加費用は少なく済みますが、端末購入やプラン変更が必要なケースも。
学校が指定する推奨環境・提出形式(ファイル形式・動画視聴環境など)を確認のうえ、初期費用と毎月の通信費の両面で計画しましょう。
通信制高校の学費を抑えるには?5つのできることを解説
通信制高校の学費は、公立と私立で大きく差があるだけでなく、教材費やスクーリング費などの実費もかかります。とはいえ制度や選び方次第で、大幅な節約も可能です。
ここでは学費を抑えるためにできる5つの工夫を紹介します。
通信制高校の学費を抑えるためにできること
この5つを意識すれば経済的な負担を減らしつつ、自分に合った学び方を選ぶことができます。
通信制高校の学費を抑えるためにできること①
高等学校等就学支援金制度を利用する
高等学校等就学支援金制度とは、国が授業料の一部を負担してくれる制度です。世帯年収が910万円未満の家庭を対象に、通信制高校でも支援が受けられます。
2020年4月以降、通信制高校では1単位あたりの支給上限が引き上げられ、次のように設定されています。
| 世帯年収 | 1単位あたりの支給上限額 |
|---|---|
| 590万円未満 | 12,030円 |
| 590万円以上〜910万円未満 | 4,812円 |
たとえば1単位の授業料が10,000円なら全額支給されますが、15,000円の場合は差額分(2,970円など)を自己負担します。
授業料にのみ適用され、教材費や施設費は対象外ですが、年間の負担を大きく減らせるため、まず確認すべき制度です。
通信制高校の学費を抑えるためにできること②
都道府県の授業料助成・免除制度を活用する
国の就学支援金に加えて、各都道府県が独自に行っている授業料助成制度もあります。
たとえば東京都の場合、私立の通信制高校に通う生徒は、世帯年収910万円未満であれば、年間最大258,000円が上限として助成されます。
さらに、子どもが3人以上いる世帯には年額59,400円を追加支援する制度も。
地方自治体によって条件や金額が異なるため、「○○県 授業料軽減制度」などで検索するか、志望校に直接確認しておきましょう。
| 支援内容 | 対象例 | 支給上限 |
|---|---|---|
| 都道府県の上乗せ助成 | 都道府県在住・世帯年収910万円未満 | 〜258,000円(東京都の場合) |
| 多子世帯支援 | 23歳未満の子が3人以上 | 59,400円(東京都の場合) |
こうした自治体の制度を組み合わせることで、実質的な負担額を大幅に減らせるケースも多いです。
通信制高校の学費を抑えるためにできること③
奨学金や特待生制度を活用する
就学支援金や助成金を使っても学費が足りない場合は、奨学金制度や特待生制度を検討しましょう。
奨学金には、国や自治体、学校独自のものがあります。たとえば文部科学省の「高校生等奨学給付金」では、生活保護世帯や非課税世帯に対し、次のような金額が給付されます。
| 世帯区分 | 公立通信制高校 | 私立通信制高校 |
|---|---|---|
| 生活保護受給世帯 | 年額32,300円 | 年額52,600円 |
| 非課税世帯 | 年額50,500円 | 年額52,100円 |
また、スポーツや学業で優秀な成績をおさめた生徒には、特待生制度として授業料や施設費が一部免除される学校もあります。
奨学金と特待生制度を併用すれば、経済的な理由で進学をあきらめずに学べますね。
通信制高校の学費を抑えるためにできること④
自分に合った通信制高校&コースを選ぶ
自分に合わない通信制高校を選ぶと、モチベーションが続かず途中退学や再入学で入学金を二重払いするケースもあります。
最初に目的(進学/資格/自宅学習重視など)を明確にし、通学頻度・学習サポート・コース内容が自分に合った学校を選ぶことが、結果的に学費節約へとつながります。
オンライン中心のコースや、スクーリング回数が少ない学校を選ぶのも効果的です。
通信制高校の学費を抑えるためにできること⑤
サポート校の利用を控えるor最小限にする
通信制高校に加えてサポート校を併用すると、年間50万円〜100万円の追加費用がかかります。
学習のモチベーションが維持できる場合や、自宅学習が得意な人は、サポート校を使わずに通信制高校単体で卒業を目指す方法もあります。
どうしても支援が必要な場合でも、登校日数の少ないコースや部分サポート型を選ぶことで、費用を大きく抑えられます。
通信制高校の学費を安くする第一歩は「比較」から
学費をできるだけ抑えたいなら、まずは各学校の費用と制度を比較することが重要です。
各校の資料を取り寄せれば、授業料・サポート体制・コース内容を一度に確認できます。自分に合う学校を見つける第一歩を踏み出しましょう。
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学費や授業料をできるだけ抑えて通いたい方は、まずは情報収集から始めましょう。
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通信制高校の学費・授業料についてよくある質問【Q&A】

Q:通信制高校の学費(入学金・授業料)はいつ払うのですか?
A:ほとんどの通信制高校では、学費は年1回または分割(2回・3回・月払い)で支払います。
入学金は出願・入学手続きの際に、授業料は入学後に請求されるケースが一般的です。
支払い時期や回数は学校ごとに異なるため、出願前に必ず確認しておきましょう。
Q:通信制高校の学費は平均どれくらいですか?
A:通信制高校の年間学費は、公立で約4万円〜6万円、私立で約25万円〜45万円が目安です。
公立は都道府県が運営しているため格安で、私立は授業料や施設費が含まれる分やや高めですが、就学支援金を利用すれば年間10万円前後に抑えられる学校もあります。
Q:学費の安い私立通信制高校って具体的にどんな高校がありますか?
A:私立でも比較的学費が安い学校としては、クラーク記念国際高校・第一学院高校・鹿島学園高校などが知られています。
これらは全国にキャンパスがあり、コースを選べば年間10万円台〜で通える場合もあります。
詳細な費用はコースやスクーリング日数によって異なるため、公式資料で確認しましょう。
Q:制服は必ず購入しないといけませんか?
A:通信制高校では制服は任意の学校が多く、普段は私服で通学できます。
ただし、登校型コースやスクーリング時に指定がある学校もあるため、希望するスタイルに合わせて確認するのがおすすめです。購入する場合の費用は3〜7万円程度が目安です。
Q:専用パソコンの購入は必要ですか?
A:ほとんどの通信制高校では、オンライン授業やレポート提出にパソコンやタブレットが必要です。
ただし、学校が貸し出しを行っている場合や、スマホ対応の学習システムを導入している場合もあります。自分で購入する場合は、ノートパソコンで5万円〜10万円程度が相場です。
まとめ~通信制高校の学費は制度の活用と比較がカギ~
通信制高校の学費は、公立なら年間約4万円〜6万円、私立でも就学支援金などを活用すれば10万円前後に抑えられます。
授業料以外にも教材費やスクーリング費、サポート校の費用などが発生しますが、事前に確認し、無理のない範囲で通える学校を選ぶことが大切です。
また、都道府県の助成金や奨学金制度、特待生制度などを上手に利用すれば、経済的な負担をさらに軽減できます。
まずは複数の学校を比較し、お子さん自身に合った学び方と費用バランスを見つけましょう!
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